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| 2004/3/12 |
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『終わらない愛の育てかた』
著 者:M.ゲイリー・ニューマン/ショウコ・ハーディング 出版社:春秋社
発行日:2002年12月 本体価格:1,800円
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「とりかえしのつかないこと」というのがあります。ほんとうに「とりかえせない」のだと、事の直後に認識して凍り付くこともあれば、しばらくたってから、あのときこうしていれば、ああ言っていれば、と深く深く後悔することもあります。恋愛にはわりとそういう場面が多いのではと、ふと思いました。人の心という、繊細でまったく御し難いものが相手だからでしょうか。「あのときはっきり気持ちを伝えていれば」「しっかり手を握って離さずにいれば」とか、いくらか美化も入って甘美な思い出になったり、思い出すたびに胸をチクチクと刺されたり。でもできればそういうのではなく楽しいことばかり記憶に残ってほしいものではあります。
終わってしまったあとにあれこれ考えることになるよりは、終わらないようにするために、ということで結婚カウンセラーがレクチャーしてくれる内容は、なかなか新鮮です。「幸せな結婚の最初の秘訣は、よそ見をやめ、自分たちの関係に集中することです」。それはなるほどなるほどと思いますが、「異性の職場の人間とは会社以外の場所では会わない」には、「えー、そんな極端な…」と思ってしまいました。でも、ここだけ取り上げてトンデモ本と誤解してはいけなくて、通読してみれば、合理的なアドバイスであることがわかります(守れるかどうか別として)。
入学や入社にはオリエンテーションがつきものなのに、結婚というものにはまったくそういうものがなくほおりこまれる、と何かの本で読んだことがあります。短期の恋愛とは違って、長い人生をずっと一緒に過ごしていくためには、それなりの秘訣があるのだと思います。だって、知り合って半年の人と、その先の数十年を一緒に過ごすことを決めたりするわけです。移りやすい人の心を、いえ、数十年の中で移ろっていく心を、いい方向に導いていくために、お互いに心がけておくことってたくさんあると思います。うまくいっているときにこそ、知っておくといいのでしょうね。
人の心っていうのは、都合がいいと言うかなんと言うか、「終わった」ときには、「あの人がいてこそ生きている意味があったのに…」と抜け殻のようになっていた人が、しばらくたつとまた新しい意味を見つけていたりします。それを考えると、いったいあの執着はなんだったんだろうと思えなくもありません。終わったら終わったで割り切ってリニューアルするのも必要なのですけどね。
が、ともあれ、この本に書かれているようなパートナーとのすばらしい関係がずっと続けば、それは幸せこの上ないことです。「愛し愛されているという感覚が大きなエネルギーを生み、人生の大きな仕事をやり遂げる原動力になります」。終わらない愛がうまく育ちますように。 |
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【楽天スタッフ 笑】 |
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