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読書日記 2004年3月31日更新
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2003/9/19
『アムリタ(上巻)』

著 者:吉本ばなな
出版社:新潮社
発行日:2002年10月
本体価格:476円
週末、2年半ぶりの引っ越しを敢行しました。部屋が広くなるのをいいことに、雑誌や本をほとんど捨てずにそのまま移動したのですが、部屋を片付けた後も「本棚を買うまでは…」と、ダンボール箱に入れっぱなしで部屋の隅に積まれたままになっています。

それらの本の山を、引っ越し前に「いる本」「いらない本」と選り分けていた際、なぜか2冊ずつ発見した文庫本がこの『アムリタ』の上下巻でした。最近はそうでもないのですが、以前は電車に長時間乗るときには必ず本を持っていないと落ち着かなかった私。駅の本屋で他に欲しい本がなく、角川書店版を既に持っていたにもかかわらず新潮社版を買ってしまったのでした。つまり、そのくらい「何度読み返してもいいと思える本」なわけです。(何を隠そう、この他に単行本も上下巻持っている)

主人公・朔美は、階段から落ちて記憶を失ってから「半分死んでいる」状態が続いています。失った記憶が戻らないまま、どこかぼんやりとした毎日を過ごす朔美ですが、年の離れた弟に超能力のような不思議なきざしが見え始めたり、死んでしまった妹のかつての恋人との恋愛がはじまったり、流されるように、でもしっかりと全てを見つめながら「生きること」の意味を感じ取っていきます。

特に印象深いのが、サイパンで出会ったサンドイッチショップを営む日本人夫婦のくだりです。その名も「させ子」という女性は、波乱万丈の人生を生き、現在はまるで余生のような穏やかな生活を送っていますが、ひとたび唄いだすと、生けるものはもちろん、死んだものの魂までをも引き寄せる不思議な力を放ちます。「させ子」という名前をサイパンの人に説明するときの「It means love.」という台詞がとても心に残っています。

また、毎回吉本作品について語るときには書いてしまうのですが、登場する食べ物がまた印象的なのです。高知に旅をしたときに、釣り人のおじさんにもらったタコでつくった味噌汁。朔美がアルバイトしているパン屋で焼けるパンの匂い。サイパンでダウンしてしまった朔美にさせ子が差し入れるサンドイッチ…。全部が想像力をかきたててくれます。

実はこの作品、文庫化された際に後日談のエピソードが書き足されています。既に単行本を何度も読み込んでいたので、最初にそのエピソードを読んだときは蛇足なんじゃないかと思ったのですが、今あらためて読むとそれはそれで楽しめる仕上がりになっています。気になった方は、ぜひまず単行本を読んでから文庫版を読んでみてください。(…と思ったら単行本は品切れでした。残念〜!)
【楽天ブックススタッフ 菊】


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