昨日の「朋」さんより、バトンを受けた私「陸」は、恥ずかしながら京極作品初挑戦!お名前だけは存じ上げていたものの、読むきっかけがなく、この企画の話を聞き、チャンスかな?と思い、挑戦しました。
「姑獲鳥の夏」は、「朋」さんから借りて読みました。最初に出てくる能書きや姑獲鳥のイラストにドキドキしながら、本文へ。20ヶ月も妊娠したままの若い女性。夫が突如姿を消してしまった為、猟奇雑誌などの標的にされ、よからぬ噂を集めています。ただの噂だったことが、当事者の姉・涼子が探偵・榎木津の事務所を訪れたことから、文士・関口や古書店店主かつ陰陽師である京極堂と絡み合い始めます。
関口と京極堂の会話の件は、推理小説なのに、何でこんな会話が長いんだろう・・まるで哲学対談を読んでいるみたい・・と少々不思議な気持ちにさせられました。この部分だけだと、読み飛ばしたくなる衝動にかられてしまうかもしれません。
でも、この後の展開は、この会話が伏線となっていることにあとから気付かされるんです。マラソンの勝負は35キロ過ぎから・・・ではないですが、長い伏線を経た後の展開の面白さ。だから、この本を読んでみよう!と思った方は、最初で挫折しないでくださいね。あるいはそこだけ読み飛ばさないでくださいね。つらいかもしれないけど!(笑)
物語の結末は、思いも寄らぬものでした。ここではお話しない方がいいでしょう。とても不幸な結末なのかもしれないけど、関わった人たちが本来の意味での悪人ではなく、不幸な運命を持ち、翻弄された人たちだったのだ、と思えます。だから行き場のないような結末でも、一筋の光が射しているように思えるのでしょうか。
最後に、一番楽しかったのは、人物設定です。「朋」さんも言っていますが、非常にうまい!語り口から動作まで、自分の中で人物像をありありと想像できるんですよ。勝手に京極堂の姿や探偵・榎木津の風貌を出来上がらせて喜んでました。私は京極初心者なので、あまり偉そうなことは言えませんが、この辺が京極作品が人気を集めている(ハマる)秘密なのではないでしょうか。
期限ギリギリで焦りながら読んで、これを書いているのは朝の7時半です(笑)。役目を果たし、これからちょっと夏休みしてきます!明日もお楽しみに! |