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| 2003/8/4 |
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『絡新婦の理』
著 者:京極夏彦 出版社:講談社
発行日:1996年11月 本体価格:1,500円
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京極堂シリーズ最新作が5年ぶりに発売!!
ということで、楽天ブックスとしても盛り上がろうと、今日からこの読書日記は発売日の8月8日まで京極夏彦一色になります。僭越ながらわたくしがトップバッターを務めるはめになってしまったのですが、これがまた何を紹介しようか迷ってしまいました。正直、京極堂シリーズで一番好きな作品は『姑獲鳥の夏』だったりするのですが、これはまた後ほど他の方が紹介する予定になっていますので、外して・・・こうなったら京極堂シリーズじゃないもの(『巷説百物語』とか『今昔続百鬼ー雲』)にしてしまおうか、なんてことも考えたのですが、やはり始めということで、京極堂ファンの中でも人気のある「絡新婦の理」を無難にオススメしておきます(苦笑)
さて、私が京極夏彦作品に出合ったのは、高校生の時でした(何年前?とか言わないように)。その頃にはすでにミステリ界ではかなり人気のあった京極作品でしたが、あの分厚さと、有名になりすぎると読む気が失せるという天邪鬼な性格が災いして読まず嫌いをしていたのですが、これが読み始めてみると、とんでもなく面白くて没頭して読み耽っていた記憶があります。
京極堂シリーズの最大の魅力はなんといってもキャラクターではないでしょうか。古本屋京極堂の主人であり、神社の神主で「憑き物おとし」を副業にしている京極堂こと、中禅寺秋彦。ウツ病で「こちらと彼岸」の境目をウロウロしている小説家の関口巽。ビスクドールのような壮絶な美形ではあるが、色々なモノが見えてしまうために破天荒な行動(本人にとっては筋が通っているらしいが)をとり、周りを振り回す探偵、榎木津礼二郎。四角い下駄顔の叩き上げ刑事の木場修太郎。この4人を中心に一癖も二癖も三癖もある登場人物たちがどしどし登場してきます。きっとお気に入りのキャラが見つかるはずです!
そして、各巻のクライマックスの「憑き物おとし」の場面は圧巻!黒の着物に黒手袋をはめて全身黒一色の姿の京極堂にかかると、一見繋がりもなさそうなできごとが絡まり最後には一本の糸のように繋がってしまうんですね、これが。物語の随所に伏線がひかれているので、読んでいるこっちは気を抜けません・・・1回目では理解できなかったりするので、2回、3回と読み返してみる「あ〜こんなところでつながってたんだ〜」と新しい発見があったり。かなり複雑になっているので、結構辛い部分もありますが、頑張って読んでみましょう!それを越えると本当に面白くなってくるのです。
また、作品を重ねるうちに以前の物語とリンクしているところがあったりするので、今回の新刊はどこがどうなるのか・・・楽しみで楽しみで仕方がない今日この頃です。とにかく『陰摩羅鬼の瑕』の発売日が待ち遠しい朋でございました。
あ、しまった「絡新婦の理」の説明がなにもなく終わってしまう・・・(苦笑)
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【楽天ブックススタッフ 朋】 |
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