ヘキサゴン=六角形。『恋するヘキサゴン』の原題は"THE LOVE HEXAGON"ということで、直訳すると「恋の六角関係」というところでしょうか?この物語には、3人ずつの男女が登場します。そして、物語が進むにつれて、どんどん登場人物たちの恋愛模様がシャッフルされていくのです。そんなうまい話あるかー!と思いながらも結局どうなるのかが気になって一気に読み終わってしまいました。
登場人物の中で、最初からカップルなのは同棲して5年目となるリサとガイのみ。我儘で自分勝手なリサと、常識人のガイは、お互いへの恋愛感情が冷めてしまったことに気づきながらも、居心地が良い今の関係には満足している状態です。特に他に相手がいなければ、長年付き合った相手に情熱を感じなくても、その関係を壊すほどの衝動もない、というのはよくわかりますが、そういう関係ほどちょっとしたほころびからすごい勢いで崩壊していくものなんですよね。
リサとガイの場合、そのきっかけは、リサが親友のケリーに同僚のジョシュを、そしてガイが自分の友人同士であるグラハムとヘレンを引き合わせたことから始まります。誰から見ても完璧な女性であるケリーと、見た目は悪くないのに実は自分に自信がなく女性との付き合いが苦手なジョシュ。そんなふたりの関係がうまくいかなかったことで、「親友」と言いながらもお互いの胸の内には言えない不満を溜めていたリサとケリーの本音がぶつかりあってしまいます。そして、ほぼ同時に引き合わされたグラハムとヘレンもうまくいかず、それらのほころびをきっかけに、奇しくもリサとグラハムの付き合いが5年目に突入したことを祝うパーティーの席上で、2人の関係を揺るがす事件が起こることになるのです。
きっかけはどうあれ、遅かれ早かれこういう結果になっていたんじゃ?と思わされるリサとガイの関係なのですが、それを取り巻く他の4人にもそれぞれ変化が訪れ、思いもよらない方向にカップルがまとまっていきます。最終的にみんなの落ち着き先がちゃんと決まるところは、多少ご都合主義?と思う部分もありますが、結局はこういうシャッフルが一番しっくりくるのかも知れない、という結果になっています。この6人には今後も接点があるので(ガイとグラハムの友情は壊れたわけではないから)、ちょっと面白い後日談がありそうなところもポイント。
それにしても、海外作家の恋愛ものを読んでいると、どうも別世界での出来事のように思えてしまうのはなぜなんでしょう?日本人だって恋愛はするし、同じようなことは起こってるはずなんですが、どうも現実味がないんですよね。名前が外国人名だから…っていうだけじゃないと思うんですが…。実はちょっと翻訳ものが苦手な理由は、このリアル感の欠如にあるのかも知れません。全く個人的な問題なんですが。どなたか解決法をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください! |