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| 2003/6/23 |
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『Pay day!!!』
著 者:山田詠美 出版社:新潮社
発行日:2003年03月 本体価格:1,500円
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山田詠美さんの本は相変わらずセクシーです。初期の作品のように激しい描写がなくたってセクシーなんです。なぜか「読み終わると色恋なくてなにが人生だ!」って気分にさせられてしまうんですよね。
このお話はアメリカが舞台です。両親の離婚でばらばらに暮らしているハーモニーとロビンは17歳。この双子(兄と妹)を中心にストーリーは進みます。この家族はあの9.11の事件で大事な人(母親)を失ってしまいます。そしてその悲劇を残された家族のそれぞれの受け止め方が描かれるのですが(兄も妹も父親も)いい意味で自分勝手でステキなのです。誰も不幸がって自分の人生をめちゃくちゃにする人がいません。自分なりのやり方を見つけ、傷ついた心を癒していくのです。
そしてこの本でも(基本的に山田詠美さんの著作はすべてそうなのですが)詠美さんの考える「いい男」「いい女」像がハッキリしています。年上の人妻と付き合って「男」として磨かれていくハーモニーも、年相応の彼氏とのいい付き合いの中で「女」としても成長していくロビンも、後々相当モテることを予想させます。さらにその2人以外にも出てくる人はみんな「人間としていい人」だけで終わらず「性的にも魅力のある人」なのです。要するに「いい男」であり「いい女」なのです。ここが詠美さんの本がセクシーな理由なのです。初期の若いころの作品と比べると、気持ちやカラダがつっぱしっるトンがった部分は丸くなっていますが、セクシーさは失われていません。人間や家族愛に目覚めてもセクシーでいる方法・・・学ぶべきところが多そうです。 |
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【楽天ブックススタッフ 卯】 |
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