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読書日記 2004年3月31日更新
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2003/6/12
『Excel & Word特上ちょい技「ぜんぶ」!』

著 者:ワイツープロジェクト
出版社:宝島社
発行日:2003年06月
本体価格:705円
Wordというソフトは、親切なのに、人から嫌われる可哀相なヤツです。このおせっかいめ。お前は一言多いぞ、とか、しゃべりすぎだぞ、とか、言われたことがある方は安心して欲しい。Wordは、そんなあなたの友だちだ。ビジネスソフト占いで(多分、ないと思う)、あなたはWordタイプ、と出たら、きっと喜んでいいと思う。おせっかいで、動きが遅く、なんか重いヤツ、ということではありません。ちょっと誤解されやすいタイプだけれど、可能性にあふれた未完の大器だ、ということです、と、わけのわからない文章を書きはじめておりますが、彼は(いきなり擬人化)、実に役に立つ機能を備えたソフトウェアです。文書作成において、その潜在性が発揮されれば、どんな恐ろしいことになるか(いや、恐れなくても)。大半の会社で、およそ事務系の方は、マイクロソフト社のビジネスソフトを活用されているものと思います。私はこの会社で採用担当もしているので、ちょっと興味半分で、面接の際に「あなたが一番得意としていて、なにか資料を作成しなければならない時に使うソフトはなんですか?」と質問しています。大半の方が、PowerPointか、表中心ならExcelと言われます。まあ、そうでしょうね。なかなかWordです、と言ってくれる方がいません。私はWordが好きで、これで文書処理技能検定(ワープロ技能検定)の1級を取得しているぐらいで、ここ一番の資料作成時はWordを使用します。アドビ社のPageMakerやイラストレーターも、一応は使えるのですが、あくまでも趣味の領域で、業務では使ったことがありません。Word派の人が周囲にいないので、内心、淋しく思っています。数字や表がひとつも入らないベタな文書を全部、Excelで作ってしまうツワモノがおりますが(セル内改行しないで、そのままズバリ一行ずつ書いていくのですが、経理マンに多いタイプですね)、どう考えても非効率だからWordを勉強した方が良いよ、と言っても聞いてくれない(概して、そういう方は、Excelも充分に使えない)。とかく人にはWordは使いにくい、と言われます。話を聞いてみると「余計なことをされるのがヤダ」とのこと。行頭の制御で、どんどん自動処理をされるは、インデントやらタブが自動的に入ってきてしゃらくさい、その上、文字がズレる、といったあたりが、大半の理由のようです。誤字脱字を指摘されるのも腹立たしい(って、それは言いがかりだって)。文章だけならエディターで充分だと言われもする。いや、Wordの良いところは沢山あるんだよ、と言いたい。使いこなせれば、きっと愛着が湧くぞ。ということで、是非、本書を紹介しておきたいと思います。

本書『Excel&Word特上ちょい技「ぜんぶ」!』は、「初心者が知らない、上級者が教えないテクを満載」という便利な一冊。自分が知らない機能が紹介されているページに付箋を貼りながら読んでいたのですが、結構な枚数になってしまいました。Excel編では、「折線グラフをなめらかにする」とか「印刷するときだけ枠線をひく」とか、こんな機能があったのか、と驚かされました。最近はなんでもかんでも業務効率化ということで、特にExcelのVBAを習得される方が多いかと思います。私もかたっぱしから手間のかかるルーティンを自動処理に変えているのですが、だんだんできるようになってくると、実は「関数」なら簡単にできることを、わざわざ長いコードを書いて、それで悦にいったりしているのですね。どちらが非効率なのだが、と思います。あんなことがこんな簡単にできるんだ、と、足元すくわれたような感じです。もう一度、基礎的な知識をおさらいしておくべきですね。Word編は、是非、Wordが苦手という方に読んでいただきたい。「画像の位置を固定して、文字と一緒に動かないようにする」とか「行頭に勝手に番号が数字が振られないようにする」とか「文頭にスペースを入れるとインデント(次下げ)が設定されてしまう」とか、思いあたるふしがあるでしょう。きっと誤解がとけるはずだと思います。「揃え」たり、「合わせ」たり、実はWordの機能にもあるのです。日経PCを定期購読されているような方には、いささか物足りないかと思いますが、知識の再確認にも使えるかと思いますし、文庫サイズ(というか文庫)なので、業務で使用するにも便利なハンドブックという感じで、参照しながらパソコンを叩くにも適しています。

どんな製品にも「メーカーのクセ」のようなものがあって、だから○○社の製品はなあ、とか文句をいいつつも、愛しんだりするものではないかなと思います。どこかにちょっと「慣れないと使いにくい」部分がある方が、愛着を生むのではないかという気もしています。加減をみながら、自分から合わせていくようなところがある方が楽しい。楽器や調理器具などが、自分にとってはそういう存在で、使いこなせるようになるまで時間がかかるのだけれど、同時に、マスターする喜び、みたいなものを感じています。使いにくいから良いんだ、という逆説は、ビジネスの場では成立ち難いところもあって、Wordも余計な設定は外して、シンプルなワープロにしてしまっても良いのですが、彼の本当の良さを理解していただけたら、強力なビジネスパートナーとなることは請け合いです。これまで、いやいやWordに付き合っていた方たちも、多少は興味を持っていただけたでしょうか。誰も好きだと言ってくれなくても、私は好きだと言い続けます(と、Wordへの偏愛をWordで書き綴ってみました)。
【楽天ブックススタッフ 知】


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