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| 2003/4/23 |
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『プロフェッショナルの条件』
著 者:ピーター・ファーディナンド・ドラッカー/上田惇生 出版社:ダイヤモンド社
発行日:2000年06月 本体価格:1,800円
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ドラッカーを読むがらではないですが、なんで買ったのでしょう。しばらく積ん読状態だったうちに忘れてしまいました。この本ですすめられてたかもしれません。しかし、ドラッカー先生、いかめしいお名前ですね。Dで始まってしかもKの音も含んでいるのが、いかめしく感じさせるゆえんかも。もしも、D、Kじゃなくて、何がいいでしょう、たとえばPだったりすると…と想像してしまいました。
それはいいとして、この本の原題は「The Essential Drucker On Individuals」です。本を開くまで知りませんでした。なんと言っても Essential です。さらに、あとがきを読むまで知らなかったのですが、「本書は、ドラッカーの全著作中、個人の生き方、働き方にかかわる精髄を抜粋、編纂したもの」なのでした。「精随」ですよ、「精随」。そりゃ、読んでかみごたえもあろうというものです。
第1章がこれまた「いま世界に何がおこっているか」という、「ポスト資本主義」だとか、やや抽象的なテーマでした。朝の電車の中で読むには、適度な眠気を誘ってくれて、これが第一関門。それでも、第1章をクリアすると、ある程度具体的になり、働くことの意味、自らのマネジメント、意思決定のための基礎知識、といったテーマで、ふむふむと思える部分も多々出てきます。
印象的だった「ふむふむ」は、と言うか、耳が痛かった、耳に刺さったというほうが適切かもしれませんが、「重要な決定をするときには、その期待する結果を書きとめておき、一定期間の後、実際の結果とその期待とを見比べてみる。私はこの方法を50年続けている」という手法です。たとえば「よし、英語やろう!」とある日思い立ったとしましょう(ドラッカーの本に対して卑近過ぎる例えだ…)。でも結局何もせず、気がついたらそれから3か月。「もしもあれから、毎日15分ずつ勉強していたら、今ごろ違う自分になっていただろうに」と反省はするものの、さらに何もせず3か月…。「決定は実務レベルに下ろさない限り、決定とはいえず、よき意図にすぎない」。いやまったくそのとおりです。決定をしたら、目標(期待)を明確にし、ちゃんと実行し、そしてそれを検証する、という、何度も聞いたようなことですが、これをやるかどうかで、3か月後の自分に既に差がついていくのですね。できなかったらできなかったで、じゃあどうやったらできるのか、いや、そもそも無謀な計画だったのか、とか考えなくては。
そしてもう一つ心に残ったのは、「何によって憶えられたいか」を自分に問うことです。自分がどういう人間として人の記憶に残りたいか。ドラッカー氏がかかりつけの歯医者さんに尋ねたところ、こう言ったそうです。「あなたを死体解剖する医者が、この人は一流の歯医者にかかっていたといってくれること」。自分の強みを知り、確固たるビジョンを持つ、夢を持つ、それが自分を引っぱり上げていく力になることを、常にこころにとどめておきたいものです。
「次に何を読むかのヒントになるように」という意図で編まれた本なので、入門にも、何冊か読んだ人にも、よろしいかと。眠りそうな人は、興味ありそうなところを拾い読みするのもテかな。 |
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【楽天スタッフ 笑】 |
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