いま公開中の映画「死ぬまでにしたい10のこと」にインスパイアされた、10人の女性著名人によるエッセイ集です。もしあなたが、あと2ヶ月しか生きられないと宣告されたら、残された時間でしたいことを10項目考えてください…このテーマはバッチリ人間性がでるなぁって思いました。まさに10人10色の「死ぬまでにしたい10のこと」で、とても面白く興味深く読みました。
年齢もバラバラで立場もさまざまな10人が選ばれているので、共感できたり、感心したり、そりゃないだろーと思ったり…あっという間に読んでしまいました。角田光代さんってとっても性格のいい、心のキレイな人だなぁと思ったり、横森理香さんの母親業コンセプトを読んでウリちゃんはどんな子に育つんだろうと思ったり、友達同士で集まってのおしゃべりを聞いているような楽しさがあります。しかもそのおしゃべりは深いところに突っ込んでいて面白い!倉田真由美さんのやりたいこと「息子に結婚相手に関する注意書きを残す」というのには笑いました。倉田真由美さん…実はそんな考えをしていたんですねぇ。だめんずからは想像がつかない…いや、だからだめんずにダマされるのでは…うふふ余計なお世話ですね。
その中でも斉藤薫さんのやりたいこと「究極の恋愛をする」という部分は心に残りました。斉藤薫さんが40代になって、初めてわかったことらしいのですが、恋愛は完全に2種類あるというのです。今までの恋愛は人生を一緒にやっていくパートナーを見つけるための恋愛。対するもうひとつの恋愛というのは人生の結論のような恋愛で、衝動も打算もない、本当に静かな心で価値観をひとつにする、究極のプラトニックラブ。お互いの存在を想うだけで涙が出てくるほどの尊敬と愛おしさと感じる関わり合い…なんだそうです。そして、そういうパートナーをもてることが、すなわち人生の成功を意味していると思うのだ。と。なるほど…たしかに衝動(欲望?)抜きで、生活のことを考えなくてよくて…で選ぶ相手というのは今までの恋愛とは違うでしょうねぇ。まだ40代になったことがなく、その心境に「そうなのか〜」と感心するしかない私ですが「そういうパートナーをもてることが人生の成功を意味している」というところには大賛成です。
そして自分でも考えてみました「死ぬまでにしたい10のこと」。最優先事項は当たり前ながら大切な人たちに「会えて幸せでした。ありがとう」っていう手紙を書くこと…かな。お葬式は「音楽葬がいいね〜」と私の好みをわかってくれている友人にDJも頼んであるから大丈夫だし。
周りの人にも聞いてみると面白い答えが返ってくるかもしれません。ある友人に聞いたら「恥ずかしくて言えない」という答えが返ってきました。何を考えているんだろう?気になります(笑)。いろいろ考えるきっかけをもらえる1冊でした。 |