一月最初の連休(成人の日)、久しぶりに家から一歩も外に出ませんでした。もちろん、テレビと新聞があって時代から取り残されるということはありませんでしたが、寝っころがって漫画を読んでたら無性に料理を作ってみたくなったりして、悶々としておりました。なんとか成人の日の夜に同居している両親を説き伏せて(?)ちょいと料理を作らせてもらいました。その漫画に出ていたレシピを応用して、母親が作っていた煮物に手を加えた程度だったのですが、両親は喜んで食べてくれて、これまた久方ぶりに(結果的には?)親孝行だったんでしょうか。ちなみに、本を読んでいて料理を作りたくなったのは「ああ言えばこう食う」のホタテパスタ以来です。あれも、美味しいんですよね、ホント。
とまあ、無性に料理がしたくなったというその漫画なのですが「大使閣下の料理人」という本で、ある一人の料理人がホテルの一料理人から駐ベトナム日本大使の公邸料理人として旅立って行くところから始まり、様々な料理・接宴をこなしていく中で、人情の機敏・食の豊かさ・バラエティの広さに驚かさせられながらその食の世界を広げていくというストーリーです。
正直な話、聞いたことも無い食材・料理法も並びます。私は、いまだかつてフォアグラなんていうものは一度しか食べたことはありませんし、トリュフなんてものは一度も目にした事はございません(というのは多少大袈裟ではありますが・・・)。その一方で、慣れ親しんだ食材・料理法が登場した時には、思わず膝を打ち、その料理を作ってみたくなるのが人情であります。もちろん、主人公「公」の専門であるフレンチだけでなく、1〜13巻の物語が繰り広げられる「ベトナム」料理をはじめとした、昨今流行の「アジアンテイスト」も満載の多種多様な料理が登場いたします。しかし、そこは「日本大使」の料理人、しっかりと和食についてのエッセンスも散りばめられております。
13巻のベトナム編最終話で一応の結論が出た「公とホアと古さん」とが絡んだ話の行く末にも後ろ髪が引かれるのですが、一方で、現在展開されている(14巻以降)日本国内での「公と愛ちゃんと江口」の物語もまた捨てがたい流れで進んでおり、その登場人物のキャラクターも料理と並ぶこの本の「味わい」でもあります。私にとって「高嶺の花」と「隣の芝生」と「新しい発見」の料理が繰り広げられ、登場人物も多岐にわたるこのシリーズ。晩御飯のおかずの参考になんて思って開いたつもりが3〜4冊、一気読みしていたなんてこともありえますので、時間の余裕のあるときに是非どうぞ。 |