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| 2003/1/10 |
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『カービングターンの科学』
著 者:市野聖治 出版社:スキージャーナル
発行日:2002年10月 本体価格:1,300円
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数年スキーからとおざかっていた間に、すっかり世の中は「カービングスキー」で塗り変えられていました。以前は、「『メーター』の板をはいてる」と、2mの長い板をはいて、それを乗りこなすのがあこがれでしたが、今やどうやら長い板は化石のようで、スキー屋さんにも置いてません。「カービングスキー」の板は、すっかり短くなってしまって、以前は「身長+2、30cm」が目安と言われたりもしたのに、160cmとか170cmで全然問題なしになりました。短くなった分回しやすいし、でも安定性は以前の190cm超の板よりずっといいとか、そういう話からすると、ほんとに革命的な変化が起こったようで、道具の買い替えをしてほしいメーカーからすると喜ばしいことかもしれません。
かく言う私も、今年初めて「カービングスキー」の板を買って、メーカーさんに貢献したわけですが、滑り方の方法論自体も変化があったはずなので、本を探してみることにしました。最初に買ったのは無難なところで『カービングスキー上達マニュアル』でしたが、横に並んでいたこの『カービングターンの科学』にふとひかれました。「スキー技術の世界を科学の視点から多角的に分析する」と書いてあり、「そもそもなんで短くなったのに安定するんだ?」とかいった素朴な疑問などなどを、「科学」的に知ってみたいなと、ちょっと硬派な気持ちで。
目次を見てもわかるのですが、中身は確かに「理論」の本でした。スキーの本なはずなのに、重力成分、垂直抗力、スキー角θ、接線角δ、などの用語がぽんぽん飛び出して、読みこなすには相当歯が強くないと、歯ごたえありすぎでぼろぼろになりそうです。よくぞこんな硬派な本を出したもの、さすがスキージャーナル社、と変なところで感心してしまいました。
内容はともかく(だってかなり読み込まないと難しいのです)、新たな理論を提案して創り出そうと挑戦する姿勢には、敬服します。初心者に、ボーゲンではなく初めからカービングを教えるプログラムも提案されていて、実際、板をはいて2日目の初心者がカービングで滑っている写真もあります。板というハードに対応して、スキー技術というソフトの進化を強く探求されているのでした。また、あとがきの末尾、「最後に私的なことで恐縮ではあるが、市野○○、○○、○○の理解なくして本書が世に出ることはなかったことを申し添えたい」と、家族(でしょうね)への謝辞があったのも、「そんな家族でいいなー」とうらやましく思いました。
おっと、スキーとは関係ないですね。それはさておき、実際はいた感想としては、カービングの板は確かに滑りやすいです。長い板をはいていた友達とゲレンデで板をとっかえっこしてみたら、「すごい!買う!」と叫んでいました。メーカーさん貢献度プラス1。 |
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【楽天スタッフ 笑】 |
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