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読書日記 2004年3月31日更新
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2002/9/12
『〈ナンシー関〉のすっとこ人名辞典』

著 者:ナンシー関
出版社:飛鳥新社
発行日:2002年08月
本体価格:1,143円
ナンシーさんはすごく敵が多かったのではないかと推測されます。いつか何かのコラムで「私が顔を彫った人は必ず不幸になる伝説がある」と言っていました。それが本当かどうか知りませんが観察力の鋭さ、確かさはテレビが作り上げた虚像をあばき、踊らされている人たちに「自分は踊らされている」ことを自覚させ、多くの人にとって本当に痛いところをついてくるからです。ともすれば持ち上げられて「一般視聴者の代弁者」になってしまい、無難なことしか言わなくなる批評家が多い中、ナンシーさんはどこまで行っても「思ったことを言う一視聴者」でした。

『〈ナンシー関〉のすっとこ人名辞典』はそんなナンシーさんの消しゴム版画コレクションの中から著者自ら厳選し、色づけしたこれまでになかったナンシー版「紳士録」全182人を収録した完全保存版!(帯より)です。正直、色づけにはあんまり意味はないような気がしないでもないですが、こうしてみるとその力の入れようが微妙に違うのがまたおもしろいです。何度も彫った(ネタにした)であろう「ヤワラちゃん」「橋田壽賀子」「田中邦衛」などはさすがですが、「レオナルド・ディカプリオ」はいかがなものか・・・本人も言っているように外人は苦手のようです。それぞれについているコメントは短いですがインパクトがあります。石原良純が石原軍団じゃないということをはじめて知りました。豆知識も増えて、今後会話のネタに困ったら使えそうです。

何の本か忘れましたが(*)、めずらしくナンシーさんが自分から現場に出向いたルポのようなのを読んだことがありました。今考えてみるとかなり貴重な本です。どんな現場かというと「劇団ひまわりにはどんな親が送り迎えに来るのか」とか「矢沢永吉のライブの客はやっぱりタオルを持っているのか」みたいなのだったと思います。『すっとこ人名辞典』にもえいちゃんが取り上げられています。取材の際に矢沢永吉の事務所に電話したら、事務所の人のしゃべり方がみんな矢沢永吉だったそうです。

ナンシーさん、今年の24時間テレビはどうでしたか?亡くなって、本当に残念です。

*その後、確かな筋からの情報でこの本は『信仰の現場 すっとこどっこいにヨロシク 』であることが判明しました。
【楽天ブックススタッフ 真】


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