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| 2002/8/5 |
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『ことば美人へのプチ・レッスン』
著 者:杉山美奈子 出版社:ベストセラーズ
発行日:2002年01月 本体価格:1,100円
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まだ学生の頃、とある日曜の夜。ある人(というか、好きだった人)と一緒にいたときのこと。「ああ、明日は月曜。やらないといけないことがたくさんある」そうつぶやいた私に、その人は言いました。「『やらないといけない』じゃなくて、『やろう!』って思えないのかな」…何も言えませんでした。それから1か月くらいあと、やっぱりフラれてしまいました。その人は、言葉どおりとても前向きでいっしょうけんめいな人でした。それに釣り合える自分じゃなかったのがとても悔しかったのを覚えています。
「ことば美人」な人は、言葉が人間性を素敵にしているのか、そんな人だからこそきれいな言葉が口から、いや、心の中から出て来るのか、両方あるのでしょうね。
まわりを見回すと、いますいます。おだやかな言葉づかいで、まわりの人をほんわかと幸せな気持ちにしてくれる人。微笑んだ顔から出るやさしい言葉に、こちらもやさしい気持ちになれます。また、能天気?と思ってしまうくらい明るい人。元気な言葉には、つい自分もつられて笑ってしまいます。
たしかに、同じことでも言い方次第で全然気の持ちようが違ってきます。「いやなことがあったら『勘違いかも』と思うようにしてるんだ」という例が載っていました。かなり達人の域です。なにかしてもらったときに「すいません」じゃなくて「ありがとうございます」というのは、私も意識しています。「冷めないうちにお召し上がりください」よりも「あたたかいうちにお召し上がりください」。肯定の言葉を使うのはキホンですね。
明るい色の服やパリッとしたかっこうで気分が変わるように、ステキな言葉にもそんな力があります。そして逆に、そのステキな言葉が似合うような自分に知らず知らず近づいているのを感じます。
休みの日にゆったりと好きな音楽をかけて、紅茶でも飲みながらページをめくるのが似合いそうな、やさしい本でした。1ページ1ページが短いエピソードになっていてどこからでも読めるので、ちょっと気持ちを休めたいときに取り出して開くといいでしょう。本を閉じて鏡を見ると、きっと安らかな顔になっているはず。 |
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【楽天スタッフ 笑】 |
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