近未来のアメリカで、選抜された100人の少年が歩き続けるゲームが行われます。ゴールはなく、速度が落ちて3回警告を受けると射殺。そして最後に残った一人に何でも望むものが与えられる・・・。狂ったありえないゲームなのですが妙にリアル感があります。「究極のゲームショーっていうのは、敗者が殺されるゲームでしょう」−チャック・バリス(ゲームショー考案者)。引用されているクイズ司会者のセリフが本物なだけにさらに不気味です。『バトル・ロワイアル』が文庫化され、設定がちょっと似ているとのことで、再注目を集めている本作品。がしかし、こちらの方がレベルはぜんぜん上かと・・・。
少年たちの心理描写がさすがスティーブン・キングです。素晴らしく巧い。自分も一緒に歩いている気分になってきます。あぁ苦しい。でも続きが気になってやめられない。これぞのめり込む読書です。
だんだん極限状態に追い込まれていく少年たち。なぜこんな狂ったゲームに自分は参加しているんだ?いったい自分は何のために歩いているんだ???そんな疑問でぐるぐるです。さらに歩いている間には友情もめばえます。もちろんイヤなヤツもいて、憎みあったり、「あいつにだけは負けない」とその憎しみを歩くエネルギーにする人もいます。そしてさらに時が経つと・・・。
読む人によっていろんな読み方ができる本だと思います。スティーブン・キングの著書のなかでも私のベスト5に入ります。面白い!ただしスポーツジムのエアロバイクをこぎながら読んだのは失敗でした。苦しいのに何となくやめれない感じ・・・別にやめても撃たれるわけではないんですけどね・・・。 |