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読書日記 2004年3月31日更新
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2002/8/22
『爆笑問題の日本原論世界激動編』

著 者:爆笑問題
出版社:幻冬舎
発行日:2002年05月
本体価格:1,000円
爆笑問題の日本原論シリーズは、ちょっと前なら出せば即ベストセラーという凄いシリーズでした。そうは言ったって今でもかなり数字をとれる本であることは間違いないはず(と、思います)。今では彼らの芸は時事問題を超えて英語になったり、日本史になったりしています。こうやってさんざん売ってきた記憶はあったのですが、単行本をじっくり読んだのは今回が初めてでした。

ところで、よりによってこの「世界激動編」が一番笑うに笑えない本だったのではないでしょうか。なんたって話題の中には昨年の9.11が入っています。テーマの重みはさておいて、相変わらずの調子で太田さんがあることないこと全てをネタにしていますので、きっと「不謹慎だ」という声が沢山寄せられたんじゃなかろうかと憶測を巡らせています。これについてはまえがき・あとがきで太田さんのコメントが出ていますので、それを読んでみて下さい。この件に関わらず凶悪事件が沢山ネタにされていますが、私は無責任な有識者のコメントよりもずっと問題に対しての憤りを感じました。

とはいえ、やっぱりぼけっぷりは見事で全編笑いっぱなしでした。もう、電車の中で笑いを堪えるのが辛かった辛かった…不謹慎と罵られてもおかしいんだから仕方ありません。瞬時にあれだけの意味のない話をでっち上げられるのは見事ですね。素人が真似するとある意味で火傷しそうな芸です。収録されている事件は99年9月のJCO臨界事故にはじまり、01年のアフガン戦争や狂牛病騒ぎまでが入っています。今では既に事件が解決方向に向かい裁判が始まっている事件も多々ありますが、こうやって読み返してみると当時の憤りが鮮明に甦ってきます。事件の事はおぼろげながらに憶えているけれど、その瞬間に感じた憤りや怒りって案外簡単に忘れてしまうものなんだなぁとちょっと反省。

一方、官僚の不祥事はかなり面白く読めます。新潟の監禁事件を語るときに太田さんが「新潟県警の一連の流れなんだけど、今回は何もギャグなしで、説明だけするから。」と始めています。本当に順を追って説明だけしているだけで笑える(もちろん誇張はありますが)のでギャグが入り込める余地がないのです。政治の話もそうですけど、どこかつじつまが合わないから突っ込みどころが満載になる→それが積み重なると不信を招く→今の混乱に至る。という構造がはっきり見えるところが興味深いですね。

中学生や小学生の頃に爆笑問題を知っていたら、社会科の自由研究で「爆笑問題になりきって現在の世相を斬ってみる」ってのをやったのにと残念で仕方ありません。どこかの子どもに自由研究の相談をされたら絶対これを勧めようと思っています。あ、親に止められるかな。
【楽天ブックススタッフ 瑞】


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