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| 2002/8/12 |
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『死んでもカメラを離しません改訂版』
著 者:宮嶋茂樹 出版社:ザ・マサダ
発行日:2000年05月 本体価格:1,400円
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このコーナーでもおなじみの【真】さんから「これ」と貸してもらったのがこの本。(借りたのは一番最初のクレスト新社版だったのですが、入手不可のためザ・マサダ版をご紹介)
“命懸けの報道カメラマンの自伝”などという美しくも大人しい言葉では表せない行状記です。第一カメラマンなのにこんなに本を出しているところがまずすごい!週刊誌のカメラマンというと人のプライバシーを覗き見て、侵害してお金をもらっているという極めて悪〜いイメージを持っていたのですが、少し考え方が変わりました。スクープを撮るための執念と、時には馬鹿馬鹿しいほどの努力と工夫には抱腹絶倒です。
東京拘置所で麻原彰晃が激写されたというニュースはまだまだ記憶に新しいかと思いますが、これを成功させたのがこの不肖・宮嶋こと宮嶋茂樹さん。とはいえ、カメラで見えるということは同時に“射殺可”という事でもありますので、拘置所側にとっては大問題なわけなんですよね。(ゴルゴ13だったら楽々仕事をやり遂げそうです)この時は、中が見えて写真がさりげなく撮れるポイント探しに熱心でしたが、売春の実態を押さえるとき・ご成婚パレードの素顔を押さえるとき・・とその時々に必要なアイテムがいろいろ工夫の末編み出されます。(失敗も面白い)
そもそも報道カメラマンですので、危険地帯にはガンガン乗り込んでくれています。今回は湾岸戦争でクウェートに行ったときのことが書いてありました。本は違いますがこれ以外にも紛争という紛争に出向いてるようです。悲劇と背中合わせの舞台にいるのですからきっと凄惨な現場を見ているはず!なのに全然感傷がないのです。もしかして私が気付かなかっただけかもしれませんが。正義漢とはちょーっと違う気がするんだけれども、暑い!じゃなくて熱い!剛毅な人です。ホントに。
ものすごく逞しいかと思えば、イカを食べてお腹を壊して大変なことになっていたり、ドタバタ劇を演じたりと「もしかしてこの人実はナイーブなんじゃなかろうか。」と思ってしまうような場面も多々あります。実際のところはどうなんでしょうか?でも多くのファンを持つらしいそのエネルギーの魅力はちゃんと感じ取れました。南極観測隊に同行したり、自衛隊演習に紛れ込んだりもしているのでこちらもぜひとも読んでみなきゃなりませぬ。とにかくこれを読んで以来、やたらと現場写真が気になります。 |
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【楽天ブックススタッフ 瑞】 |
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