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| 2002/6/20 |
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『名前のない女たち 企画AV女優20人の人生』
著 者:中村淳彦 出版社:宝島社
発行日:2002年06月 本体価格:1,800円
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いったい何が普通なんだかわからなくなる。あるのか?こんな人生が?って思うほどぐちゃぐちゃでめちゃくちゃ。本書は企画AV女優20人のインタビュー。20人20色だがその人生、価値観のズレっぷりはかなり衝撃的。
中学でいじめを苦にして切腹自殺未遂、極道の妻を経て「司法試験」に合格した『だから、あなたも生きぬいて』の大平光代さんや、障害者で風俗嬢で黒人ギャングと結婚・破局。今は2人の子どもがいるめちゃくちゃ明るいテンションの『ファイト!』の武田麻弓さんの本を読んだときも凄いジェットコースター人生だなぁと感心したけれども本書にでてくる人たちには違う意味で感心した。
とにかくその感覚・常識そのものがズレすぎていて凄い。世の中にはいろんな人がいるとは言うけれど、だいぶ、驚いた。「お兄ちゃん(注・本物の兄です)とラブラブなんだ♪うふふ♪」とかまったくヘンとも思わずすっごく嬉しそうに言える感覚とか、「断るのが面倒くさいからセックスしてた」という究極に面倒くさがりな子とか、私には「あなたの知らない世界」を覗いてしまった気分。
家庭環境や学校生活に過酷なモンダイがある人も多く、本当に人生のB面サイドストーリー。今まで知らなかった世界だけに、読んでいて感じる自分の感情を処理できず、うっかり暗黒モードに引きずりこまれそうになった。じめじめした梅雨の時期にはオススメできないが、世の中の真実の一面を知るノンフィクションとしてはおもしろい。頭の中に「現実は小説より奇なり」という言葉が浮かんだ。 |
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