【前編】
ゴールデンウィークに読む本は決まりましたか?私も週末おでかけの日が続くので、ある程度長い時間読んでいられる本を(さらに軽いモノを…)と探したところ、恩田陸ファンのくせに読んでいなかった『上と外』というシリーズがあることに気づきました。本を読むスピードは割と早いほうだし、我慢がきかない人間なので6巻まで出揃ってから読もうと思っていたのです。これさえあれば退屈な移動時間もバッチリと綿密な計画を立てたつもりでした。ところが、届いてみたら3巻と5巻が抜けています。出版社品切れとのことで、仕方がないと言えば仕方がないのですが、今回巻数物を歯抜けで届けられたお客様のお怒りがよくわかりました。
ここまでの前フリを読んで勘の良い方はお気づきでしょうが、そういうわけで未だ1巻と2巻しか読んでいないのです。自分で本屋をやっていると他のお店で買うことに抵抗があるので(かといって見つけたらちょっと悔しい)気長に3巻と5巻の重版を待つことにします。幻冬舎さんお願いしますね。
このシリーズはスティーブン・キングの『グリーン・マイル』のように隔月刊行された本です。手に取っていただければわかるように、1冊1冊は非常に薄い作り。ところがどっこい内容はどんでん返しの凝縮といった感があり、息つく暇もないジェットコースタードラマが展開されます。そういう意味で私が読んだ部分はほんの冒頭部分に過ぎずこの先が楽しみです。登場人物は楢崎一家。実はこの親子は離婚により離れて暮らしていて1年に1度家族で揃って過ごす日を習わしにしています。考古学者の父親、楢崎賢は中南米の国に発掘に来ていたため今年はそこで合流。母親の再婚問題などが持ち上がり波乱が見え始めたところで家族はもっと大きな“クーデター”という渦に巻き込まれてしまう…という展開です。で、練と千華子の兄妹はジャングルに放り出され生還をかけてサバイバルを始めたところが2巻でした。
離婚問題に始まって楢崎一家の人間関係はかなり複雑です。しかし本編は冒険小説(きっと)!そしてジュブナイル小説の側面もあるので、ぜひとも土日の時間を持て余している中高生に読んで欲しい小説です。私個人的には、日本に残っている楢崎の祖父母が好きなキャラクターですね。作り魂に満ちた職人さんなんですが、とても魅力的な人物です。
これから先どうなるのか…全て読み終わったとき【後編】で感想を書きます。 |