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| 2002/3/19 |
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『肩ごしの恋人』
著 者:唯川恵 出版社:マガジンハウス
発行日:2001年09月 本体価格:1,400円
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朝日新聞で小谷野敦さんに酷評されているのを読んで以来「まあ、あとで暇になったときにでも読めばいいか」と思っていた直木賞受賞作を結局読むことになりました。(余談ですが、あの書評を読んで以来朝日新聞の書評欄が好きになりました)
27〜28歳の2人の女性を主人公にした小説ですが、男を信じられない自立した女である萌と、女性であることを武器にして3度も離婚をくり返するり子は、正反対の性格ながら大親友(そんな生やさしいもんじゃないかも)という設定になってます。だいたいもって、るり子の最新の旦那は萌の昔の男だというところがまず歪んでいます。欲しいものは欲しい、人のものはますます欲しい、人がいらないって言った男なんて絶対願い下げ…と豪語するるり子ははっきり言って嫌な女。行きずりの関係ばかりが紡がれていくようなお話に辟易して本を投げ出したのが中盤くらいの事でした。
「あの話耐えられない…」と某出版社のAさんに洩したところ「男の子系の見方だねー」という一言をいただきました。「・・・・・・。」
「えーい私だってオンナゴコロくらいわかるもん」ともう一度発起して後半を読み始めたら意外とすんなり心に入ってきたので驚かされました。るり子や萌、それ以外の登場人物が変化してきたことで感情移入をしやすくなったのが一因かもしれませんが、その日の体調や状況によって読み方・感じ方がかわってくるという事もあるんでしょうか?とりあえず、苦い思いと嫌な思いだけで終わらなくて良かったと読了した今は思ってます。(サイン本を贈ってくれたNさんにこの場を借りて御礼申し上げます。)
そうはいっても多分、不愉快の一番大きな要因は登場人物の年齢が自分に重なった事でしょう。自分の焦りと自分の嫌な部分に直面させられた気分が少なからずありました。となるとやっぱり自業自得ですね。(タメ息) |
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【楽天ブックススタッフ 瑞】 |
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