楽天市場
ブックス
楽天トップへ
買い物かご | my Rakuten | 総合案内所 | 楽天へ出店 | ヘルプ
本・雑誌・コミックトップ楽天ブックスあなたの書斎楽空間カフェギフト懸賞プレゼント オークションフリマ
1,500円以上で送料無料  ポイントが増えるチャンス!
 注文履歴  ポイント履歴・応募  お買い物方法登録
キーワードで検索 >>本の探し方  |  絞込んで検索 >>

読書日記 2004年3月31日更新
現在の日記の件数:727件

 最新の読書日記   バックナンバー一覧  カレンダー   
<<前日の日記へ | 翌日の日記へ>>
2002/12/24
『屍鬼(1)』

著 者:小野不由美
出版社:新潮社
発行日:2002年02月
本体価格:743円
東京のベッドタウンで育った私にとって、「田舎」というのは長らくあこがれの場所でした。年末年始やお盆が明けて学校へ行くと「お母さんの田舎に行って来た」なんていう友達の話に羨望のまなざしで聞き入ってイメージを膨らませていました。山や海があって、田んぼがあって小鮒を釣ったりうさぎを追いかけたり、素朴な人々、おいしいごはん。都会で疲れた心を癒してくれ、いつ帰っても歓迎してくれる、そんな「田舎」。
しかし、『屍鬼』を読んだ印象はそんな私の甘っちょろいイメージを覆すものでした。

舞台は外場という集落。代々名前の由来である卒塔婆を作ることを生業としてきた土地です。古くから伝わる魔除けの意味を持つお祭りの日の夜を境に不気味な影がじわじわと村を覆い始めます。村を守る神仏が破壊され、年寄りから幼児まで健康だったものが次々に死んでいく。原因もわからず、途方にくれるだけの人々。次第に明らかになる異形の存在・・・。
あまり書くとネタばれになってしまうのでこのへんで止めておきます。

人物描写のリアリティはさすがですが、コアになる人物が少しファンタジックだったりするところが小野不由美らしいのかなと思いました。結末は賛否がわかれるところでしょうか。

ここで描かれる「田舎」は空間的にも心情的にも完全に「閉ざされている」ことに意味があります。日本という島国に生まれ育った私にも多少なりともこの感覚はわかる気がします。誰もが存在を感じていながら、見てみないフリをしている「闇」があって、外から指摘されてもまるでそんなものははじめからなかったように振る舞う、「お約束」なかんじ。そんな闇に紛れ込めば異形も生きていけるのかもしれません。

これを読んで、いつか友人が夏休みに友達の田舎に遊びに行って道を歩いていたら、すれ違いざまに見知らぬ老婆に「あんた、このへんの子じゃないね!」と言われて泣きそうになったというエピソードを思い出しました。ホラー好きとしては、それはそれでちょっとうらやましいです。
【楽天ブックススタッフ 真】


【読書日記】では、楽天ブックススタッフが自分たちの読んだ本を日記形式で紹介していきます。

新刊本・未刊本・絶版本。定番から変わった本まで、いろいろな本が登場します。ほぼ日替わり、何が飛び出すか、乞うご期待!
皆さんが読んだ本、良かった本、面白かった本も、私たちに教えて下さい。
お便りはrecommend@books.rakuten.co.jpまで



このページのトップへ

楽天ブックス トップ | ヘルプ | 買い物かご| 注文履歴| お買い物方法登録

ご意見、ご質問などは info@books.rakuten.co.jpまでお寄せください。
楽天BOOKSは SSL に対応しているので、クレジットカード番号は暗号化して送信されます。

Copyright (c) 2000-2003 RakutenBooks, Inc. All Rights Reserved.