楽天市場
ブックス
楽天トップへ
買い物かご | my Rakuten | 総合案内所 | 楽天へ出店 | ヘルプ
本・雑誌・コミックトップ楽天ブックスあなたの書斎楽空間カフェギフト懸賞プレゼント オークションフリマ
1,500円以上で送料無料  ポイントが増えるチャンス!
 注文履歴  ポイント履歴・応募  お買い物方法登録
キーワードで検索 >>本の探し方  |  絞込んで検索 >>

読書日記 2004年3月31日更新
現在の日記の件数:727件

 最新の読書日記   バックナンバー一覧  カレンダー   
<<前日の日記へ | 翌日の日記へ>>
2002/11/8
『煙で描いた肖像画』

著 者:ビル・S.バリンジャー/矢口誠
出版社:東京創元社
発行日:2002年07月
本体価格:680円
これ、面白い!様々な書評を読むと辛口書評が目立つのだけれど、私は好きです。もし宮部みゆきさんなんかが同じ素材を料理したら、技術的にもっともっと凄いものを書いてくれそうなんだけど、歪んだシンデレラストーリーを真っ向から書いてくれていろいろ楽しませてもらったので◎評価です。

主人公のダニー・エイプリルは、ふとしたことから昔出会った少女(美人)の写真を見つけ、彼女の現在に好奇心を持ちます。で、なぜかその想いを募らせて数少ない手がかりを元に、血眼になって彼女の足跡探しを始めるのです。各章は2本立てになっていて、その1がダニーの視点・その2はその女性の視点で過去から現在に至るまでが語られていきます。彼女(クラッシー・アルマーニスキー)というのがこれまた稀代の悪女。貧困から抜け出すためには何でもやるし、どんな男でも踏み台にしてしまうという徹底っぷり。「そうか、こうやって男を手玉に取ればいいのね!」なんて意味のない納得をしてみたりしました…(美人じゃなきゃ無理だって)

彼女の足跡を追うダニーは、そういった数々の証拠に出会うたびに「ひどい男に騙されて辛い思いをしてたんだな。」とか「彼女は仕事のできる女なんだな」とか都合のいい解釈をして、彼女を悲劇のヒロインに形作っていくのです。「純愛だなぁ…」なんて気楽に考えて読んでましたが、よく考えてみたらこの上ないくらい手の込んだストーカーですね。ストーカーの狂気を感じながら読むと見えてくるものがちょっと変わってきますが、純愛物語と割り切った方が結末に向けての展開はより面白く読めるはずです。でもこれを通して、物事の二面性というものを強く感じました。これが今回第一の教訓です。

そんなこんなで交互に語られる2人は、結末に向けて距離を縮めてきます。そして交差…
それまでの様子を見ていると予測がつく展開ではあるのですが、やっぱりこう来たかという思いと、これからどうなるんだろうという想像とでまだまだ楽しんでます。とにかく救いようのないくらいの酷い話なんですが、見事な騙しっぷりと騙されっぷりに胸のすく思い。これまたいろいろ議論を呼びそうな本なので、ぜひぜひ色んな人にオススメしてみます。
【教訓】美しい薔薇には刺がある。けど、指に刺さっても快感を憶える人もいるみたい。
【楽天ブックススタッフ 瑞】


【読書日記】では、楽天ブックススタッフが自分たちの読んだ本を日記形式で紹介していきます。

新刊本・未刊本・絶版本。定番から変わった本まで、いろいろな本が登場します。ほぼ日替わり、何が飛び出すか、乞うご期待!
皆さんが読んだ本、良かった本、面白かった本も、私たちに教えて下さい。
お便りはrecommend@books.rakuten.co.jpまで



このページのトップへ

楽天ブックス トップ | ヘルプ | 買い物かご| 注文履歴| お買い物方法登録

ご意見、ご質問などは info@books.rakuten.co.jpまでお寄せください。
楽天BOOKSは SSL に対応しているので、クレジットカード番号は暗号化して送信されます。

Copyright (c) 2000-2003 RakutenBooks, Inc. All Rights Reserved.