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読書日記 2004年3月31日更新
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2002/11/12
『なぜみんなスターバックスに行(い)きたがるのか?』

著 者:スコット・ベドベリ/土屋京子
出版社:講談社
発行日:2002年10月
本体価格:1,800円
タイトルと、装幀を見るかぎり「きっとスターバックスファンのための本だろう。」と思う方がいてもおかしくないのではないでしょうか?私も新刊案内を聞きながらそう思いました。ところがどっこい、これはれっきとしたブランド戦略を論じたビジネス書なのです。ということなので、スタバが好きでたまらない人は『Starbucks A to Z スターバックスのことならなんでもわかる総合ガイド』の方をお読みください。

でも、スタバグリーンの表紙に、ポップなイラスト+可愛らしさに重点をおいたこの作り。ビジネス書売り場や新刊台ではひときわ目を惹くことでしょう。あくまで売り手の意見ですが【まずお客様に手にとってもらう】ことが必要になる商品販売において、一冊の本のプロモーションにも失敗しているビジネス書が主張することを信じる気になるでしょうか?と、思う一方でビジネス書の中核顧客である層の心にこのタイトルとこの装幀が届くのか?という問題もあって本を読む前から考えることが尽きません。

著者スコット・ベドベリはナイキの“Just do it”の広告キャンペーンなどを手掛けたのちスターバックスのマーケティングをやってきた方です。本の内容の大半は、過去彼が手掛けてきた仕事の説明を通してブランド戦略のポイントを語っていくというものになっています。私はそもそもビジネス書読みではないので、ハワード・シュルツやフィル・ナイトとの会話や、失敗に終わったキャンペーンの裏側の話の方が面白かったですね。何事も失敗から学ぶことの方が大きいものです。著者が「私はこーんな凄いことやったんだぞー。」という大喧伝をしている行間を読み「いや、でも、その前にこんな大きい失敗してんじゃん。」と突っ込みを入れながら読んでます。

ブランディングという格好いい言葉に絡め取られる前に、企業のDNAを良く分析してそれを確立するという基本をきっちり押さえないといけないな。というのが率直な感想です。特にスピードの速い競争社会にある企業だと、競争するために自分の存在価値を後回しにしてしまったりするようです。(もちろん後で手痛いしっぺ返しが来ることはあたりまえの帰結)せっかく久しぶりにビジネス書を読んだのでこのあたりをじっくり考えてみたいと思っています。
【楽天ブックススタッフ 瑞】


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