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| 2002/1/30 |
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『中村修二の反乱』
著 者:畠山憲司 出版社:角川書店
発行日:2001年10月 本体価格:1,200円
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この本で、「世界のナカムラ」の秘密に触れることができました。中村修二さんを知らない?それは許されません!「青色 LED」という、世界中で開発を競い、20 世紀中は実現不可能だろうと言われていたものを、ほとんど独力で開発したのです。応用物理学の主要な賞を総なめにし、ノーベル物理学賞に最も近い日本人、とまで言われています。青色 LED の開発によって、今の照明器具がすべて置き換わってしまう可能性さえあると言えば、「エジソン以来の革命」と位置付けられる理由がわかってもらえるでしょう。
高校時代のエピソードを読んで、「なぜ中村さんが開発できたか」の理由が分かりました。公式や定理を覚えるのではなく、「それが間違ってるかもしれんだろう」と、その場で自分で導き出し、それを使って答えを出すのです。大学のときもそう。「教科書に書かれているからといって信じるな」という先生の言うことを実践する、先生の教えていない方法で問題を解いてくる、そしてその解き方がまた鮮やかだったそうなのです。これです。これこれ。これでこそ、人のできないことを実現する、最先端の科学者、サイエンティストです。何よりも何よりも、自分自身の頭で物事を考えて、自分の考えることが正しい、と自信を持って言えることです。人が出した結果の後ろをくっついていって、それで新しいものを作れるもんなら作ってみろ、ってなもんです。
中村さんは、20 年勤めた会社を辞め、アメリカの大学に移りました。そして、まだ記憶に新しい 2001 年の夏、青色 LED 開発の「正当な報酬」を求めて、会社を相手に訴訟を起こします。「技術者、研究者の待遇を見直す一石になれば」という言葉には、日本では異才を伸ばすことができない、製造業の国なのに、技術者、研究者が不当に冷遇されている、というシステムに対する「反乱」が込められています。
「サラリーマンへの提言」の本と扱われていますが、むしろ、技術者、研究者のあり方について、多くのメッセージを受け取れます。高校生、大学生の若い人にもぜひすすめたい本です。彼のあとに続かねばなりません。「新しいモノ」を生み出す人は、エライのです!
末筆ながら、よき伴侶となる裕子さんと大学時代に出会う場面も、とても感動的であったことを書き添えておきます。(いいんだな〜。これが)
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【楽天スタッフ 笑】 |
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