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| 2001/9/7 |
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『脳男』
著 者:首藤瓜於 出版社:講談社
発行日:2000/09 本体価格:1,600円
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この本と前後してH君←嫌な響きだなぁ・・から借りた『多重人格探偵サイコ』を読んでいたので、私の心はズタズタでした。サイコの中には脳味噌を植木鉢替わりに蘭を植えるという強烈なシーンがあって(スプラッターがダメな私には吐き気を催すくらいのショック)その影響か『脳男』という言葉だけで身震いをしてしまったものです。でも、こちらは単なるミステリでグロテスクな表現はありません。
暗記物のテストを前にすると「一度見ただけでこの教科書を暗記できたら・・」と思うのですが、“脳男”鈴木一郎さんはそれが出来る驚異的な脳を持った人です。ただ、大きな欠陥を抱えていて、感情がない上に指示がないと動けない。いわば手足のない脳だけの存在と言っても過言ではありません。(教科書を丸暗記しても、そこから解答を導き出す思考力がないと何にもならないという事を改めて思い知った今日この頃)
そんな驚異的な脳を持った鈴木一郎が爆弾魔のアジトで見つかり、逮捕されます。果たして彼は何者なのか?本当に犯人なのか?という謎を解き明かそうとする女医と刑事。あまりの展開の早さに目が離せなくなって、掛かってきた電話にも「ごめん、いまいいところだから後でかけ直す」という冷たい仕打ちをしてしまったくらいです。自閉症の話や病気、鈴木一郎の驚異的な能力に非常に興味を覚えたのですが、長さ的にちょっと物足りなさがあります。あとは、脇に回った人達の顔がいまひとつ見えてこなかったかなぁ・・・ラストシーンが極めて含みの多いものだっただけに続編を期待したいと思います。
全然関係のない話になってしまいますが、食べ物の食べ合わせがあるように、本にも“読み合わせ”がありますね。『サイコ』×『脳男』はおすすめ出来ません(『ハンニバル』を笑いながら読めた人にはおすすめ)。じゃぁどんな読み合わせが良いのかしらと考えています。皆さんの読み合わせ体験も教えてください。 |
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【楽天ブックススタッフ 瑞】 |
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