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| 2001/8/6 |
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『超・殺人事件−推理作家の苦悩−』
著 者:東野圭吾 出版社:新潮社
発行日:2001/06 本体価格:1,400円
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最近胃痛に悩まされています。生活を考えると誰もが暴飲暴食を理由に挙げるのですが、これはきっとストレスに違いないのです。こんな時は少しでもストレスを感じない本を・・・と思い手に取ったのがこちら。なお、ストレスを感じる本とは1.読むだけでぐったりする本。2.犯人が明かされないミステリー。3.自分の人生をしみじみと振り返ってしまう本。と、なっています。
で、この『超・殺人事件』ですが、とにかく笑えます。それもとびっきりブラックな笑いであるところがポイント!短編集なのですが、出てくる作家はぼけてしまって話のオチがわからなくなる人だったり、税金から逃れるため経費計上しようとむちゃむちゃな話を作ってしまったりとまぁ強烈。しかし「もしかして、どこかにこのモデルがいるのでは!?」と考えてしまう。それを想像するだけでもかなり楽しめます。
どれも面白いのですが、特に最終話“超読書機械殺人事件”がツボにはまりました。これはショヒョックスという読書マシーンを巡る話。多忙な書評家・作家に替わって本を読んで要約・感想・書評を作ってくれるという夢の機械がもたらした出版業界の姿が描かれています。「私もほし〜い」なんて気楽に読んでいて、ハタと先日の朝日新聞記事を思い出しました。お読みの方もいらっしゃるかと思いますがこんな記事です。・・ある書店の店長さんが自分で読んで感動した本に手書きPOPを付けた、その本の売れ行きがグンとあがり、それをきっかけに出版社の働きもあって全国的にブレイクした本がある・・・というお話しです。おかげさまでこの本『白い犬とワルツを』は当サイトでも売れ行き好調です。
こういった仕掛けの努力をなさっている書店員さんは私も何人も知っています。こんな記事にならない限り日の目を見ることのない努力ですが、書店員が作ったミリオンセラーは多いと思いますね。東野圭吾さんの文章を読みながら改めて「書店員は本を読む楽しみを忘れちゃいけないな」と思うのです。
既刊・新刊区別なく本が氾濫する昨今。少しでも早くいい本のナビゲーターになりたいもんだと決意を新たにしています。 |
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【楽天ブックススタッフ 瑞】 |
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