楽天市場
ブックス
楽天トップへ
買い物かご | my Rakuten | 総合案内所 | 楽天へ出店 | ヘルプ
本・雑誌・コミックトップ楽天ブックスあなたの書斎楽空間カフェギフト懸賞プレゼント オークションフリマ
1,500円以上で送料無料  ポイントが増えるチャンス!
 注文履歴  ポイント履歴・応募  お買い物方法登録
キーワードで検索 >>本の探し方  |  絞込んで検索 >>

読書日記 2004年3月31日更新
現在の日記の件数:727件

 最新の読書日記   バックナンバー一覧  カレンダー   
<<前日の日記へ | 翌日の日記へ>>
2001/8/1
『さようなら女達』

著 者:大島弓子
出版社:白泉社
発行日:1996/03
本体価格:581円
じぶん達のことを誇らしく「花の24年組」と呼び習わすかの人たちの漫画はとてもすきです。萩尾望都・竹宮恵子とじゅんぐりに読み漁ってきましたが、大島弓子にめざめてしまったのは実は最近でした。読むたび読むたび思います。嗚漫画というのは総合芸術なのです。絵柄だけでもなく、台詞だけでもなく、コマ割だけでもなく。画面ひとつでなんとおいしい、いえいとおしいことなのでしょうか。読むたび読むたび、拳を握り締めグーで寝台を叩きながら、感じ入るのです。力が入りすぎてもうパーでは感動を表せないのです。おおきすぎる感動というのは、まこと荒ぶるものです。

大島弓子いっぱいの画面がとてもきもちよいです。瞳のなかにこごる丸ペンのかすれがすれた線、さくりとひらけたコマ割に散文的なネーム、見ひらきいっぱいに広がる林。ああもうそのタッチが、いとおしい。これこれ!この線なのよう!とかじりつきそうに愛。最早「らしさ」のみで愛することができるのです。作者にとってはわるい読み手ですね。

『さようなら女達』は表題作をはじめとする、短編集です。そうして「おわかれ」がたくさん出てくる御本なのです。著者はよく最後に「おわかれ」するものを描くのだけれども、これを「ハッピーエンドじゃなけれあ嫌ーなの!」という現代っこ達に強く薦めたいです。だって、「おわかれはくせになるのよ。」「おわかれ」という展開こそがいのちなわけじゃないです。でもおわかれって大事なのです。只最後のオチにすぎないのに、それ以上でもそれ以下でもないのに、ないとものかたりが立ち行かないもの。しあわせに、或いは曖昧に流れていくラストにきちりと嵌る、おわかれなしにはありえないという完全無欠さを味わってほしいものです。「おわかれの快楽。」ただ、ラストにすぎないのです。でもそれはラストなのであって、つまりとっても重要なものなのです。大いなる矛盾をあいします。だいすき。作品は部分がよりあつまって全体なのです!と胸を張って言ってみる、そんなあたりまえのことを実感してほしいのです。感覚のみに生きています。巡り愛。

そしてまた。ただただ、少女そのものなのですよ。教師への淡い恋、漫画家への強い憧憬そして執着、………………つめこまれたテーマが飽和せずにふうわりと内包されている危ういバランス、ふつふつとあめが煮えるが如く名残惜しげに浮かんでは消える追想たち、たくさんのおわかれのことば。故意に煮詰めたことばたち。一読みしただけで大島弓子が愛しくて愛しくてならなくなっちゃっちゃうような作品集です。大事に今日も枕もとに置いて少しだけ読む。ああうかぶ。著者の字で「わーわー」という字がうかぶ。それっくらい好きになれるというのはいっそとても小気味よいことです。
【楽天ブックススタッフ 帆】


【読書日記】では、楽天ブックススタッフが自分たちの読んだ本を日記形式で紹介していきます。

新刊本・未刊本・絶版本。定番から変わった本まで、いろいろな本が登場します。ほぼ日替わり、何が飛び出すか、乞うご期待!
皆さんが読んだ本、良かった本、面白かった本も、私たちに教えて下さい。
お便りはrecommend@books.rakuten.co.jpまで



このページのトップへ

楽天ブックス トップ | ヘルプ | 買い物かご| 注文履歴| お買い物方法登録

ご意見、ご質問などは info@books.rakuten.co.jpまでお寄せください。
楽天BOOKSは SSL に対応しているので、クレジットカード番号は暗号化して送信されます。

Copyright (c) 2000-2003 RakutenBooks, Inc. All Rights Reserved.