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| 2001/7/6 |
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『ポビーとディンガン』
著 者:ベン・ライス 出版社:アーティストハウス
発行日:2000/12 本体価格:1,200円
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アシュモルにはケリーアンという妹がいて、その妹にはポビーとディンガンという仲の良い友達がいます。その友達はちょっと(いや、非常に)変っていて、目に見えないのです。しかし、ウィリアムソン家ではその友達の食事も必ず用意されていたのです。そんな状況がアシュモルには面白くありません。
ある日、ポビーとディンガンが行方不明になります。いなくなった場所=オパール鉱山に探しに入ったアシュモルと父親は採掘場荒らしと間違えられて裁判にかけられる事になりました。一攫千金の日々を送っているここの街では住人には疑心暗鬼が漂っているようです。結局そんな痛手を被ったポビーとディンガン探しも不発に終わり、それをきっかけにケリーアンは病気になります。
日増しに弱っていくケリーアンを見て、アシュモルは心を痛め本格的なポビーとディンガン探しを決意し、街の人達にも捜索を依頼するのです。バカにしていた町の住人たちもいつしかポビーとディンガン探しに加わり、一時的にとはいえオパール探しが見えない友達探しにかわってきます。しかし、そう簡単に見つかるわけはなく、一方でケリーアンの病状は悪化していきます。そんなある日、アシュモルは彼らの死体を発見(?)します。見えないけれど、確実にそう認識できたということで、見えないものを信じるという気持ちがちょっと芽生えてくるのですが・・・
と、終幕は決して明るいものではありません。私にとっては非常に悲しいお話でした。この話が伝えようとしていた所とはかけ離れるかもしれないのですが、一攫千金を夢みてぎすぎすした生活をしているというこの町の様子に思うところが多かったですね。そんな人達がアシュモルの働きかけにより、同じ目標と同じ感動を共有できたという所に感動しました。日々疲弊しきっている自分の姿に反省するところが多かったという事なのかもしれませんが・・
大人向けのファンタジーです。子どもがけなげに頑張る話が好きなヒトには絶対おすすめです。 |
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