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| 2001/7/30 |
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『だれにも聞けない詫び状・始末書実例集』
著 者:松本遥尋 出版社:大泉書店
発行日:1998/10 本体価格:1,200円
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実用目的で手にとった本ですが、あまりにドラマチックな内容なので、感想文を書くことにしました。
ここには「社員に不用意な言動があった場合」「自社からの出火で損害を与えた場合」「子どもが万引きをした場合」などの公的なものから「同僚に暴力をふるった場合」「義母といさかいを起こした場合」「浮気が発覚した場合」などの私的なものまで、いろんな事情が垣間見え、「えっ!そんなことがあったの?」というワイドショー的な興味をそそります。
そしてどの例文を読んでも、本当に申し訳ないという気持ちが伝わってきます。立て続けに読むと、こちらまで恐縮してしまいます。また実例集なので、シチュエーションが具体的で、とてもリアルです。「子どもが喫煙をした場合」には興味本位で数回たばこを吸ったらしい息子の博に喫煙がいかに有害なものかを家庭の医学を示したりして指導したところ、本人も二度としないと誓うなど、なかなか素直でいいぼっちゃんじゃないですか、先生も許してやったらという気になります。
酒で失敗する人のための例文も豊富です。この人(誰?)は酒処「玄海」で屋外看板を破損したり、ビアガーデン・ミュンヘンでフロア係の若い人に言いがかりをつけたり、ヴァン・べジュール北町店では他のお客さんに迷惑をかけて、クリーニング代までお店に出させたりして、本当に酒癖の悪い人のようです。でも毎回恥じ入って、深く反省しているのがにくめないところです。
私的な詫び状もドラマチックです。目上の人に口論をしかけたり、人が真剣に取り組んでいる研究にけちをつけたり、カッとしやすい性格ですが、すぐに詫びをいれるあたり、悪いってことはわかってるんだなという姿勢が感じられます。この本にも書いてありますが、詫びを入れるのは早ければ早いほどいいらしいです。ただ、「長年の親友に暴言を吐いた場合の詫び状」として載っている例文は、『絶好なんて、やだよ(クスンクスン)』とか『おバカさんのヤッコでした・・・。』とか、著者が無理してる感じで、ちょっと引いちゃいました。あと、みちるからイッチ君へのお手紙もキツいです。
そして最後の締めが「婚約解消に至った場合」。理由はぼんやりした不安感だそうで、自分でもこんな理由で静雄さんが納得しないことは百も承知のようです。そうだよな、本当の理由なんかストレートに書けないだろうな。詫び状の基本は相手への思いやりだな・・・と、余韻を残して終わります。 |
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【楽天ブックススタッフ 真】 |
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