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| 2001/7/24 |
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『カフェの話。』
著 者:アスペクト 出版社:アスペクト
発行日:2000/11 本体価格:2,000円
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あなたがもし私の様に「カフェにちょっと興味がある、脱力している時が一番幸せ、現実逃避という言葉が頭をよぎった時は機動力が普段の5割増し」という人間であったのなら、通勤や通学途中にこの本を開くことはお薦めしません。あなたの目的地が学校や会社でなくなってしまうかもしれないからです。「気がつくと自分の席で知らない人が仕事をしていた。」または、「もう1年学生証を持つことが許されてしまった。」そんな事態になっても私は責任持てません。
少しばかり大げさだったかもしれませんが、カフェに興味を持っている方であれば、読むとカフェに行きたくなってしまう本です。
カフェというと「コーヒーはそこそこ美味しいがタバコが吸えない不思議なトコロ」や「<いつもの>と頼むと毎回違う飲み物が出てくるトコロ」または「マフィアの若頭が、知らない人から花束と鉛の弾をいただくトコロ」というやや(かなり)屈折したカフェを思い浮かべてしまう私ですが、読み終えた今、明日の予定をキャンセルしてどこかのカフェに行きたい気分になってしまいました。いかに私のカフェに対する姿勢が間違っていたか思い知らされました。ごめんなさい。
この本の中心は、落ち着いて洒落た感じのレイアウトにつつまれた、オーナーと話しに行きたくなるようなインタビューや魅力あるカフェ好きな方々の文章で、それぞれの方の哲学も見え隠れしており心地よい刺激を与えてくれ、すぐに気にってしまいました。クレモンティーヌのカフェ論からはじまる「パリのカフェの話」も必読ですね。いままでフランスにあまり興味はなかったのですが、ちょっと行きたくなってしまいました。
この本にはページ数が書いていないのですが、「好きなところから読んでヨシ」と言ってているようで「(カフェ)らしさ」をかもし出しています。データブックではないので紹介されているカフェの数は多いとは言えませんが、うるさすぎず、寂しすぎず丁度良い数だと思います。(日本全国大都市を中心に40店舗、パリ12店舗)この本的に解釈するのであれば、カフェをあれこれ探すことも楽しみの一つといったところでしょうか。
ゆっくりとした休日が過ごしたくなる1冊でした。 |
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【楽天ブックススタッフ 哉】 |
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