たぶんネタばれしています。未読の方はお気をつけ下さい。
久しぶりの麻耶雄嵩の本を読みました。といっても、本が出たこと自体が久しぶりの事です。そして、相変わらず難解でした・・・・さすが麻耶雄嵩。
今回の舞台は比叡山の山奥。なぜか、一点に収斂する家系図を持った白樫家と那智家という2つの家が中心に語られます。この導入部分だけでちょっと不気味でした。その一家は隠遁一家で世間から自分たちを切り離して生活して来ましたのですが、白樫家には宗尚という世界的な芸術家がいて、ある時雑誌の取材を受けたところから物語が動き始めます。現場に絡むのは今までのお話で登場してきた面々です。探偵役は木更津さんで、惨劇に巻き込まれたのは烏有(今回残念ながらメルカトルは登場しません)
事件が始まったとき屋敷は雪に閉ざされていて(おおっ定番!)被害者の生首がピアノの鍵盤に置かれているグロテスクさ。このまま続くのかなぁとげっそりしたところもありましたが、案の定殺戮は繰り返されていくのです。定石どおりみんなアリバイもあります。そして物語はカタストロフィへ向かい、いつもの事ながらめでたしめでたしの雰囲気のないまま終わりを告げました。
と、なんだか煮えきれない気分で読み終わっていたのですが、日記を書くにあたりこの本についての感想文ページを見てみたら、衝撃の事実が明らかにされて来ました。これを書いてしまうとこれから読む人の楽しみを奪ってしまうのでやめておきますが(うわぁしゃべりたい)、主要人物が実は阪神の選手の名前だったってこともこれまた衝撃です。じっくり読んで物語の裏まで読まなければミステリ読みとして失格なのかもしれませんが、今回はファンサイトのおかげで2度楽しめました。でも、そんな虎の巻を手にとらなければ本質が読めないのは反則ですね。もうちょっとじっくり読書の出来る生活に戻りたいなぁと最近思ってます。何たって、満員電車の中か道を歩きながらの読書生活ですから・・
きっと次の小説にもこの話の名残が出てくるでしょう。だからまた、読まずにはいられないのです。 |