| <<前日の日記へ | 翌日の日記へ>> |
| 2001/4/26 |
 |
『ペトロバクテリアを追え!』
著 者:高嶋哲夫 出版社:宝島社
発行日:2001/04 本体価格:1,524円
|
過去に陰を持つ科学者、山之内。彼は石油生成バクテリアの培養に成功します。(この愛称がペトロバグ)これで、エネルギーも無限だね。なんてお気楽な事を思うのはのんきに暮らす我々ばかり。世界のお金の流れの根本にあるのは石油ということで、まずはアラブ諸国・そして石油ビジネスでの台頭を狙うアメリカが動き始めます。
ターゲットはペトロバクテリアだけに止まらず、山之内本人にも及んできます。さらにさらにふとしたことから【ペトロバクテリアは人間をも石油にしてしまうこと】が発覚。これまた最強・そして最高の細菌兵器として狙われることになるわけです。追う殺し屋の方にも、個人的な恨みが出来たりして獲物を追いつめる目も次第に厳しさを増していきます。
バクテリア被って石油になっちゃうなんて、特撮映画みたいだなぁなんて構えて読んでいたのですが、この小説の醍醐味は科学者たちのヒューマンストーリーであること。もう、語り尽くされたテーマなのかもしれませんが、やはり世界の未来は科学者の心の示す所にあるのかなぁなんて思いながら読んでしまいました。まあしかし石油の枯渇は常々言われていることで、省エネに努めなきゃな・・なんて思ってはいるのですが、寒さに勝てずガンガンストーブを焚いてしまっていました。総論賛成各論反対の悪い例です。
もっともこの本はそんな説教臭い小説ではないのでご心配なく。科学の未来に思いをはせる心地よい時が過ごせること請け合いです。高嶋先生はご自分のHPももっていらっしゃって自作の案内をされています。こういうのを見ていると、作家さんとの双方向性が盛んになっていて面白いですね。作品を読むのも数倍面白みが増しそうです。 |
|
【楽天ブックススタッフ 瑞】 |
|