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| 2001/4/2 |
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『江戸川乱歩の貼雑年譜』
著 者:江戸川乱歩 出版社:東京創元社
発行日:2001/04 本体価格:300,000円
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この本を読書日記に出すのはちょっと反則かも知れません。と、いうのはこの本「読んだ」と言うよりは「扱った」本なのです。さらにはこれから手に入れようと思っても入手出来ない限定本。まぁお値段もそれなりでして、、書名をクリックして値段を確認してみてください。ちょっと目玉が飛び出します。そんな稀覯本を取り上げてしまうのにはちょっとワケがあります。楽天ブックスも1月1日のプレオープン以来、もう3ヶ月もの日が過ぎてしまいました。何人ものお客様にご利用いただき、何冊もの本を扱ってきたなかで私たちの心に一番深く印象付いた本。それがこの『江戸川乱歩の貼雑年譜』だったからです。
この本、200部限定の完全受注生産本というシロモノでして、先日発送作業をする事になって、出版社のIさん・Yさんがわざわざ会社まで本を届けに来てくれました。ついでに見本もお持ちいただいて社員一同で鑑賞会が開かれたワケです。『貼雑年譜』というのは簡単な話スクラップブックと思っていただけば良いと思います。江戸川乱歩が気の向くまま(の割には、見られることを意識した作りですが)色々なものをペタペタ貼り付けたのがこの本。今回は今まで出ていたモノの完全復刻版になっています。完全と言葉では簡単に言えてしまいますが、このこだわりが凄い!感嘆を通り越して呆れのため息になってしまいそうなくらいの作り魂に社員一同魅了されてしまいました。(まあ、売るのが相当に困難だったという過程もあったのですが・・)
古いモノですので、当然色が変っていたり、染みが付いていたりするのですが、その染み一つまで完全に再現。中でも感動したのは点字。中に点字の文章がありまして、そこを点字のタイプでうってあるのですが、当時の点字を表現するためにわざわざ同時代のタイプライターを探し出してきてうった、、という話。いやぁ参りました。「時代を出す」って言う言葉を骨董の世界では使うようですが、この本はもう美術品の域だなぁと思わされる話でした。(余談ですが、この作成こぼれ話を聞いているときに北森鴻の『狐罠』を思い出しました。こちらは贋作の話ですが、細部へのこだわりという意味では通ずるところがあります)
お届けしたお客様からもゾクゾクと喜びの声を頂いたりして、まだまだ感動がさめやらない今日この頃です。サイト上ではなかなかお伝え出来ないこの感動。いい本を見つけ、少しでもその良さをみなさんに知っていただくためにこれからも邁進していきたいとあらためて決意を新たにしています。これからも楽天ブックスをよろしくお願いいたします! |
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【楽天ブックススタッフ 瑞】 |
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