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| 2001/12/25 |
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『クリスマスのぶたぶた』
著 者:矢崎存美 出版社:徳間書店
発行日:2001/12 本体価格:1,200円
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メリークリスマス!21世紀最初の年のクリスマスはいかがでしたか?
今年初めてあった作家、そしてすっかりお気に入りになってしまったシリーズの『ぶたぶた』がクリスマスバージョンで帰ってきました。別にとりたててすごい事件が起こるわけではないのですが、12/24〜25の2日間に山崎ぶたぶたと遭遇する人達に起こるちっちゃな奇跡が描かれています。
実は今回のぶたぶたはサンタクロースの仕事をしています。ぶたぶたシリーズはファンタジーと現実が隣り合わせにあるところが魅力だと思うのですけれど、ぶたぶたの扮するサンタクロースも実は百貨店の宅配員なんです。クリスマスだけに世の中にはいろいろな個人的な事件や気持ちのすれ違いが起こったりしています。ある人は残業続きのダンナに愛想を尽かしそうになっていたり。お局OL2人組は男のいない寂しさをぐてんぐてんに酔っぱらって晴らそうとしていたり(人ごととは思えない・・)そんな人達の目の前でぶたぶたはお届け物をしたり、説教をしたり、ただ走り去ったりと心に残る一瞬を演出します。
もちろんぶたぶた自身にもクリスマスはあるわけで、奥さんにクリスマスプレゼントを買って、子どもたちの待つ家へと急いで帰ります。「なんでぶたのぬいぐるみに家族がいるんだ」とかあんまり考えない方がこの話は楽しめます。
ぎすぎすした日常の中で、ほんのささやかな遭遇やきっかけがあれば人の心は癒されるのかもしれませんね。ぶたぶたの存在を信じることはサンタクロースを待ち望んでいい子になろうとする子ども心ときっと似ています。サンタクロースを信じることはとうの昔にやめてしまったけれど、奇跡は信じたい。そんな方にはぜひともオススメの一冊です。 |
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