楽天市場
ブックス
楽天トップへ
買い物かご | my Rakuten | 総合案内所 | 楽天へ出店 | ヘルプ
本・雑誌・コミックトップ楽天ブックスあなたの書斎楽空間カフェギフト懸賞プレゼント オークションフリマ
1,500円以上で送料無料  ポイントが増えるチャンス!
 注文履歴  ポイント履歴・応募  お買い物方法登録
キーワードで検索 >>本の探し方  |  絞込んで検索 >>

読書日記 2004年3月31日更新
現在の日記の件数:727件

 最新の読書日記   バックナンバー一覧  カレンダー   
<<前日の日記へ | 翌日の日記へ>>
2001/11/5
『そして粛清の扉を』

著 者:黒武洋
出版社:新潮社
発行日:2001/01
本体価格:1,500円
舞台は私立宝厳高校という、「学級崩壊」という言葉ではとても片づけられないような荒れた高校です。その高校の中でも最も荒れ狂ったクラスの担任を押しつけられた近藤亜矢子は、いつもは非常に地味な先生でした。この為、生徒からも軽蔑されるし、同僚の教師たちからもほとんど無視されているという日々。そんな近藤先生が卒業式の前の日に3年D組の生徒を全員人質にとり、卒業を賭けた大規模な皆殺しゲームを始めます。

卒業を賭けたとはいっても留年なんてかわいいものではなく、逆らったとたんにマカロフでどかんと殺されちゃったり、ナイフを投げられて血を吹き出しながら死んでいったりとそれはもう地獄絵巻。亜矢子は警察も真っ青の生徒の行状レポートを持っていてそれを読み上げながら死刑を執行していくのですが、この行状(ほとんど犯行歴)がとにかく凄い。生徒全てに全凶悪犯罪が当てはまるくらいに全員が悪いことをやっているんです。おやじ狩りなんてのは当たり前、暴走族の総長はいるし放火魔はいるし・・・本当に悪の巣窟。だから、順々に殺されているのを客観的に眺めていてもあまり同情心がわかないんです。

警察も駆けつけて来たものの、亜矢子のしかけたトラップや監視カメラの為にまともに近づくことも出来ないありさまで、現場を仕切る弦間は焦ります。弦間は焦ると同時にもっと他の憤りとか苦悩を抱えているはずなので、もっとその辺のことを書き込んで欲しかったかなと。『バトルロワイアル』に感じたおぞましさと気持ち悪さは感じませんでした、もしかしたらちょっと単調になってしまっている部分もあったのではと思い返しています。でも、ページをめくるスピード感はここのところ読んだ本の中では一番!死が積み重ねられていく最後には大どんでん返しが待っています。ちょっとずるい気もしましたが、逆にここで残された謎と、未解決の部分を第2弾として書いてもらえるのならば許せちゃうかなという所でしょうか。

「被害者だったら何をしてもよいのか!」といった議論はあるかと思いますし、賛否両論話題になりました。でも、倫理と法律を乗りこえて、物事を考えたり新しい視点を持ったりするところにこういう物語の価値がある気がします。今年のベスト小説を決める前にはぜひとも読んでおきたい一冊です。
【楽天ブックススタッフ 瑞】


【読書日記】では、楽天ブックススタッフが自分たちの読んだ本を日記形式で紹介していきます。

新刊本・未刊本・絶版本。定番から変わった本まで、いろいろな本が登場します。ほぼ日替わり、何が飛び出すか、乞うご期待!
皆さんが読んだ本、良かった本、面白かった本も、私たちに教えて下さい。
お便りはrecommend@books.rakuten.co.jpまで



このページのトップへ

楽天ブックス トップ | ヘルプ | 買い物かご| 注文履歴| お買い物方法登録

ご意見、ご質問などは info@books.rakuten.co.jpまでお寄せください。
楽天BOOKSは SSL に対応しているので、クレジットカード番号は暗号化して送信されます。

Copyright (c) 2000-2003 RakutenBooks, Inc. All Rights Reserved.