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| 2001/11/15 |
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『絶叫城殺人事件』
著 者:有栖川有栖 出版社:新潮社
発行日:2001/10 本体価格:1,600円
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仕事柄、新刊案内というものには必ず目を通すのですが、ここ数ヶ月やたら有栖川有栖さんの名前が目立つ気がします。(もしかしたら、アリスファンの【朋】ちゃんの影響もあるかもしれませんが・・)国内の推理作家さんの単行本は比較的初速が速いのが特徴かなぁなんて思っているのですが、さらに有栖川さんのファンは非常に固定していて受注数は大体同じくらいの数字になるのです。それだったら最初から仕入部数もその数字にすればいいじゃないかと思われるでしょうが、これがまたその実績が思うように反映されないのがこの業界の難しさ・・相次ぐ品切れでご迷惑をおかけしたことをこの場を借りてお詫びしておきます。
ところで、この『絶叫城殺人事件』は6つの短編で出来上っています。全部に建物の名前がついていてその建物を巡る事件が繰り広げられるのです。そうは言っても建物の見取り図はついていないし、すべての建物の建築家が同じだったりもしないし、建築探偵の桜井京介さんも出てきません。なんたって【月宮殿殺人事件】に至っては、ホームレスがガラクタでつくった建物だったりもしますし・・・そんなところを舞台に繰り広げられる事件があって、それを火村・有栖川コンビが解いていきます。
短編だったせいかもしれませんが、豪快な謎解きというよりは驚きオチの方が多かった気もします。【黒鳥亭殺人事件】は辺鄙な場所に立てられている真っ黒い建物に移り住んだ二人の友人の画家の話。住んでしばらくして、以前住んでいた人の死体が発見されるところで、探偵コンビにヘルプメッセージが届く・・という物語なのですが、このオチといったらもう・・(あーしゃべって楽になってしまいたい)
ストーリーのいくつかはなぜか犯人がわかってしまったり、既視感を感じつつ読みました。なぜだろうと首を傾げながら思いついたのは簡単な答。これ、以前小説新潮で連載されていたときにちょろっと読んでいたんですね。最近物忘れがはげしくなったおかげで、なんども同じ物語を楽しめます。これはいいことなのかのか悪いことなのかわかりませんね・・・ |
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【楽天ブックススタッフ 瑞】 |
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