昔から気になっているのに、いざ手にとって買って読んでみることのない本っていうものはありませんか?私にとってこのマンガがそれでした。「面白い」という噂は耳にしていたのですが、普段からあまり所謂少女マンガ(マーガレットとか花とゆめ系)を読んでいなかった私には、ちょっと入り辛かった感じがあって、何度か手にとっては「やっぱり今度にしよう」と棚に戻す日々を送っていました。
物語の舞台は、古都・京都。東山にある300年の歴史を誇る老舗の和菓子屋・福屋堂本舗の三姉妹を主人公に話は進んでいきます。
長女・雛は福屋堂本舗の跡継ぎとして育てられ、大人しく近所でも評判の「お嬢さん」。次女・あられは自由奔放な性格で、内定をもらった就職先を断り、毎日遊び歩いているが、しかし本当は福屋堂に誰よりも愛情を持っていて自分が跡を継ぎたいと思っている。そして三女・ハナは2人の姉と母親、店の者から可愛がられ、おっとりとした性格だが、好きな男の子よりも背が高いことに悩んでいる。それぞれの恋愛や福屋堂の後継者問題などなどのできごとを乗り越えて、姉妹そぞれが成長していく姿が描かれていきます。
男兄弟しかいない私には、姉妹がいたらこんな感じなのかな〜なんてちょっと羨ましい気持ちで読んでいました。雛とあられは一見すごく仲が悪いようにみえるのですが(実際悪口ばかり言い合ってるのですけど。それがもう容赦がなくって面白いです)、でも実は全く正反対の性格のお互いが羨ましくて尊敬しているのです。良いですね、多分こんな関係って同性の姉妹(兄弟)でしか味わえないのではないかと思います。それから舞台が京都ということで、京都独特の習慣などがところどころに描かれていてそこも見所です。かなり面白おかしくなっています。
全11巻、面白くて止まらなくなると思いますので、秋の夜長に一気に読破されるのもいいのではないでしょうか。そして、皆さんにとって「気になっていてもまだ読んだことのない本」もお手にとってみることもおススメします。私のように良本に出会えるかもしれません。 |