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| 2001/10/1 |
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『理系のための恋愛論』
著 者:酒井冬雪 出版社:毎日コミュニケーションズ
発行日:2001/08 本体価格:1,000円
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どうやら「理系の男=アタマはいいが人の気持ちの『機微』に敏感でない、感情的な話が苦手」と多くの人に思われているらしいです。でも著者は「理系の男」を高く評価しています。そして、女性の気持ちを知って恋に踏み出しましょうと、恋愛指南が始まります。
しかし読み進むにつれ、「もしかして、ただの『恋愛マニュアル』?」という思いが強くなっていきました。いや、マニュアルというより、女性側の言い分を並べたものです。「女のコはこう思っているんだから、男性はこうしてほしいのです」という臭いがぷんぷんただよってきて、頁を繰れば繰るほど、その印象は確かなものになりました。著者自身がこう語ります。「デートで『どこへ行きたい?』『何が食べたい?』と聞かれても、わたしは『どこでもいい、何でもいい』としかいわない女(そのかわり、苦手な方面につれて行かれても文句はいわない。(中略))。彼の知られざる一面をできるだけたくさん見るには、マグロな態度でいるのがいちばんいいからなのであった。」どうでしょう、この「マグロ」とまで言い切る堂々とした態度。ほかにもつっこみどころ満載で、読みながら書いたメモはいっぱいになるし、サブテキストが1冊書けそうなくらいです。
ただ、あとがきを読むと理解できました。著者のお父様が、女性をとても大切に扱う方で、それが基準だったのです。「こういう男性に育てられたわたしが『男は女性にやさしいもの。気を遣うもの』と思い込んでしまったのは当然のことといえましょう」「わたしは自分の男性への要求が大きなものだとも、不必要なものだとも思いません。」いやいや、立派です。ぜひ「私の父」という本を書いていただきたい。「あるべき男性像」を明らかにするとともに、著者自身の中で大きくなっているお父様の存在を相対化するためにも役立つことでしょう。
全体を通じ、男への要求が中心ではあるものの、底流にある「女と男がちゃんとコミュニケーションをとるべきだ」という主張には、もちろん共感します。そのための最初の1歩を踏み出しなさい、というのがとりあえず本書から受け取っておくメッセージでしょう。 |
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【楽天スタッフ 笑】 |
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